【作品情報】
2019年公開/ホラー/アメリカ製作/106分
【監督】
ゲイリー・ドーベルマン
【製作】
ピーター・サフラン、ジェームズ・ワン
【出演】
マッケンナ・グレイス(ジュディ・ウォーレン)、マディソン・アイスマン(メアリー・エレン)、ケイティ・サリフ(ダニエラ)、他 ※()内は役名。
アナベル死霊博物館のあらすじ
死霊館シリーズに幾度となく登場してきた呪いの人形『アナベル』。今作品ではこのアナベル人形が、超常現象研究家であるウォーレン夫妻の家へ引き取られた直後に引き起こすこととなる戦慄の物語が描かれる。
------ 数々の災いや不幸を持ち主にもたらしてきたアナベル人形。物語はそんな人形をウォーレン夫妻が引き取る場面から始まる。夫妻は厳重なお祓いをした後、人形をガラスケースの中へ封印し、『絶対に開けてはいけない』という札と共に、これまでに夫妻が関わってきた数々のいわくつきの品が保管された部屋へと閉じ込める。
数週間後、夫妻は仕事のために家を1週間ほど空けることに。そこでいつものごとくシッターをメアリー(マディソン・アイスマン)に依頼する。メアリーは誕生日を控えた夫妻の娘ジュディ(マッケンナ・グレイス)のために、パーティーを計画。しかし、超常現象研究家であるウォーレン夫妻の子供の誕生日パーティーとあって、参加者は一向に集まらない。仕方なくメアリーは、なぜか参加したがっていた友人であるダニエラ(ケイティ・サリフ)を招待することに。
そしてパーティー当日。ケーキを準備するメアリーを横目に、ダニエラはローラースケートをジュディへプレゼント。『外で遊びたい』とごねるジュディに負け、『ケーキが焦げないように見張ること。そして家の中のものには、絶対に一切触れないこと』という条件をダニエラに残し、メアリーは外出することに。
一人家に残されたダニエラは、何か目的を持っているかのごとく家の中を歩き始める。そしてついに見つけてしまう、あの人形が封印されている部屋を。そしてそれは、この物語の本当の始まりを、これからこの家で巻き起こる戦慄の幕開けを告げる合図となる。
視聴前の感想
むびおた
死霊館シリーズはこれまで全部見てきましたからね。過去作のクオリティを考えると、そりゃあもう期待値はマックスでしたよ。特に今回はすべてのシリーズに登場してきたアナベル人形にフォーカスした作品でしょ?もう見ずにはいられない訳ですよこれ。
個人的に期待していたのはやっぱりホラーですから、いわゆる『背筋も凍るような』まさしく、THE 死霊館な展開です。ホラー作品は嫌いじゃないのでよく見るんですけど、突然どデカイ音で『ッドーン!』とか、恐怖でゾワーっというよりは、ビックリしてドキッの方がメインになっちゃってる作品って意外と多いんです。まぁそーゆう楽しみ方もあるんですけどねえ…(笑)。でもやっぱりゾワっとがいい!
そんな中にあってこの死霊館シリーズは何度も鳥肌が立つようなゾワーっとする演出で、怖いのに思わず見入っちゃうんです。この感覚がたまんないんですよねー。期待が裏切られないことを祈りつつ、観てきました!
ネタバレ解説
封印されているアナベル
結論、やっぱりアナベル人形が悪さをしまくります(笑)!ざっくりすぎましたね。なぜ封印されていたはずのアナベルが悪さをできたのか。そう、ダニエラですよ。なぜかパーティーに参加したがっていた、あのお友達。彼女は一人残された後家を歩き回り、アナベルが封印された部屋を見つけました。もちろん鍵が何個もかかっているので、中に入ることはできません。『そりゃそうよね。私がバカだったわ。』的な空気をかもし出しつつ、その場を去ろうとすると、まるで彼女を招きれるかのように部屋の扉がゆーっくりと開いたんです!僕はこの時点でまず鳥肌でした(笑)。
アナベルの封印が解かれる
何かに引き寄せられるかのように中へと入ると、保管された数々のいわくつきの品を見て回ります。『幽霊がいるなら、何か示して見せて。』と彼女が呟くと…何も起こりません(笑)。その後も部屋の中を歩いて回り、ついにアナベル人形に出会ってしまいました。人形が保管されたガラスケースには『絶対に開けてはいけない』のお札…。もちろん開けますよネー!『絶対に開けてください』の間違いなんじゃないのってくらいの勢いで開けちゃいますよね。そしてその瞬間にアナベル人形の封印は解かれたって訳です。
ダニエラの本当の目的
ここで重要なことが2つ。封印が解かれた場所が、数々の悪霊が閉じ込められた部屋であったこと。そしてダニエラが部屋中の品に触れてしまっていたことです。アナベルはこの悪霊たちを呼び起こし、子供たちを恐怖のどん底へとおとしめていきます。そしてダニエラがパーティーに参加したがっていた理由もここで発覚。実は彼女少し前に、自らの運転で起こした交通事故で父親を亡くしており、ウォーレン夫妻の家に来れば、再び父親と話せるのではないか、そして父親に謝りたいと考えていたんです。結果的に話すことはできなかったんですけどね(涙)。
進撃のアナベル人形
さて本題はここからです。ただでさえ最悪の悪霊が取り憑いているアナベル人形。それに加えて悪霊のお仲間もついたとあれば、鬼に金棒。アナベルの目的は、ジュディの体を支配することなので、あらゆる手段を使って目的を達成させようと彼女に迫ります。一方のジュディもさすがは超常現象研究家夫妻の子供。アナベルが引き起こす家の異変をいち早く察知し、ギリギリのところで憑依を回避していきます。
そんな中でまず犠牲となったのは、ダニエラ。またダニエラっすよ(笑)。悪霊に取り憑かれた彼女は、ジュディやメアリーを襲い始めます。必死に応戦する中で、二人はこの悲劇を止めるには、アナベルを再び封印するほかないということに気づきます。家中を必死で探し回りついに人形を発見すると、急いであの部屋を目指します。
もちろん一筋縄ではいきません。悪霊たちの障害をかいくぐり、なんとかたどり着きました。そしていよいよガラスケースに封印!と行きたいところなんですが、ここでもアナベル、強力なパワーで抵抗します。ケースの扉を力いっぱい閉めようとする二人ですが、アナベルの力を前になかなかうまくいきません。まあ、映画なのでこうなりますよね。
アナベル人形を封印
もうダメか…と思ったその時、憑依から逃れたダニエラとうちゃーっく!ここまできたら『待ってましたー!』って感じですね(笑)。なんとか3人で封印に成功し、家は平穏を取り戻しました。
そこへウォーレン夫妻がやっと帰宅。ことの顛末を瞬時に把握すると、妻のロレインがダニエラに一言、『お父さんはあなたのことを恨んでなんかいないわ』。誰かに聞いたの?とダニエラが問うと、『お父さんが直接話してくれたのよ』とロレイン。からのダニエラ号泣です。そして悲劇に終止符が打たれ、物語は終わりを迎えました。
感想・見所
正直、控えめに言って…、期待以上でしたね!ゾワーっとする展開、ストーリーの構成、伏線の回収も含めて言うことなしでした。ここで僕的MOSTゾワっとポイントをご紹介。
シーンは物語終盤、メアリーが悪霊と対峙する場面です。暗闇の中で懐中電灯片手に必死でアナベル人形を探すメアリー。すると暗闇の中に悪霊と思しき姿が、ぼーんやりと見えています。距離にしておよそ2mといったところでしょうか。恐る恐る懐中電灯で照らしてみると、姿が消えてしまいました。次の瞬間、懐中電灯の光が消え、部屋は真っ暗に。通常ならキャストの姿は見える程度に明るい演出がされるところですが、この時シアター内は本当に真っ暗に(汗)。まるで自分もメアリーと同じ空間にいるかのような錯覚さえ覚えました。
なんか見えてる?とスクリーンに目を凝らしていると、突然画面いっぱいにゾンビにも似た姿の悪霊の姿が、断末魔に似た叫び声と共に登場!と同時に僕のポップコーンもバーンッと宙を舞いました(笑)。真っ暗闇に包まれたシアター内は、なんとも言えない気味の悪さを感じさせ、次は何が来るんだという緊張感にゾワー。からの王道ではあるものの、期待を裏切らないビックリ系の演出。もう完全にやられましたね。シアターから逃げ出したくなりましたもん(笑)。エンドロールが流れる頃には、軽い運動した後だっけ?ってくらい汗かいてましたわ。
まとめ
むびおた
ということで今回は『アナベル 死霊博物館』をピックアップさせて頂きました。いかがだったでしょうか。ホラーの魅力、少しでも伝わりました?ちなみに僕は、ホラー見た後は毎回後悔するんです。夜トイレ行くの怖くなるから(笑)。でも、やめられないですねやっぱり!本作品を観るなら、ぜひ今までのシリーズをあらかじめ観て予習しておくことをオススメします。単体でも楽しめる内容にはなっているんですが、過去作に通じている部分が少なからずあったからです。個人的にはローレン夫妻の娘ジュディが、過去作ではまだ幼い子供だったのに、こんなに成長したんだなぁと親戚のおじさんのごとく、斜め上の楽しみ方をしていました(笑)。