映画スキャンダルの作品概要 | |
タイトル | スキャンダル |
劇場公開日 | 2020年2月21日 |
監督 | ジェイ・ローチ |
キャスト | シャーリーズ・セロン(メーガン・ケリー) ニコール・キッドマン(グレッチェン・カールソン) マーゴット・ロビー(ケイラ・ポスピシル) ジョン・リスゴー(ロジャー・エイルズ) ケイト・マッキノン(ジェス・カー) コニー・ブリットン(ベス・エイルズ) マルコム・マクダウェル(ルパート・マードック) アリソン・ジャネイ(スーザン・エストリッチ) リブ・ヒューソン(リリー) ブリジット・ランディ=ペイン(ジュリア) ロブ・ディレイニー(ギル) マーク・デュプラス(ダグ) スティーブン・ルート ロビン・ワイガート エイミー・ランデッカー マーク・モーゼス ナザニン・ボニアディ ベン・ローソン ジョシュ・ローソン ブルック・スミス ジェニファー・モリソン アシュリー・グリーン アリス・イブ P・J・バーン |
目次
映画スキャンダルのあらすじ
第92回アカデミー賞3部門ノミネート作品。アメリカのニュース番組FOXの裏側では一体何が起こっていたのか?全世界に衝撃を与えた本作は全て実話です。タイトルにもありますが、この映画はまさにスキャンダルの名にふさわしい作品でした。
では簡単なあらすじをまずは解説していきます。
アナウンサーは女性にとって憧れの職種。
キャスターになるまではかなりの努力と運と、実力が必要である。しかし、そんな女性たちを食い物にする最低な人物がいた。
それはCEOのロジャー・エイルズであった。
※以下ネタバレを含みます。
まさにアメリカ!すさまじい権力の強さ!
アメリカ最大手のニュース専門番組であるFOXの人気女性キャスターメーガン・ケリー(シャーリーズ・セロン)はトランプとの討論会にて女性への誹謗中傷に対し言葉で攻撃をしたが、トランプはこの件で激怒し、SNSや支持者を使って攻撃をしていた。ロジャー・エイルズ(ジョン・リスゴー)がこの件に関し一週間身を潜めるよう連絡したが、ケリーへの誹謗中傷は約一年続き、しまいにはパパラッチまで来るほど発展していた。このことを終わらせるために、再度ケリーとトランプで話をし、収束した。 一方、ベテランキャスターであるグレッチェン・カールソン(ニコール・キッドマン)は新米キャスターであるケイラ(マーゴット・ロビー)とともに夕方の番組を制作していた。グレッチェンは過去人気番組のキャスターをやっていたものの、ロジャーとの仲が悪く、夕方の暇の番組を任されていた。事実上の降格を受けていた。ケイラはとある日上層部から人気番組での製作の誘いを受けた。グレッチェンは反対するが、FOXに憧れと熱意を持つケイラは止まらなかったです。
日本でいう枕営業!?セクハラの実態
ケイラは人気番組での製作に加わるもののうまくいきませんでした。同僚のジェス(ケイト・マッキノン)がFOXの生き残り方を教えてくれました。ジェスはレズビアンで面倒見のいい同僚。共和党に加担するFOXで厳しい環境の中で生き残るのが好きでした。
次の日にケイラは人気キャスターとして活躍したく直接ロジャーのもとへ伺いました。ケイラはFOXでキャスターとして地位を上げていきたいと、ロジャーはそれに応じるようにケイラに回って見せるように言いました。ケイラは機嫌よく行うが、ロジャーはその後、スカートをまくり上げるように命令しました。
ケイラは辱めを受けたが、FOXでは泣いてはいけないとジェスからの助言があったため我慢しました。(ロジャーのセクハラ)
セクハラで提訴をするグレッチェン
一方グレッチェンはお昼のキャスターとして仕事を全うするが、ロジャーの意にそぐわないやり方が多く、クビを言い渡されました。これを彼女は予想していたようにロジャーをセクハラで訴えました。彼女もケイラと同じように過去FOX設立以前からセクハラを受けていました。いつかだれかが声を上げないと、この腐敗は自分以外の誰かに永遠に続いていくと考えていました。
この訴訟は全米で大ニュースとなり、ロジャーもここから戦う姿勢を出し、社内でセクハラされたというなと社員に伝えるようにしました。 このニュースをもちろんケリーも知り、複雑な気分になりました。
女性の尊厳やプライドを守った女性の戦い
ケリーが告発したために、ロジャーのセクハラ疑惑が確信に変わっていきました。弁護士、幹部を集めてグレッチェンの証言のでっち上げをしようとするが、グレッチェンの証言はすべて録音を基にされているため、ロジャーは辞任しました。
この後、ルパート・マードック(マルコム・マクダウェル)が会長兼CEOとしてFOXを担うようになります。より権力の強いものが会長としての地位にもぼってしまいました。 ケイラは、マードックのスピーチを聞くことなく、会社を辞めました。 この後、エンドロールにて終わりです。
ラストシーンの感想
FOXの創始者たるロジャーのセクハラを自分たちのキャリアを捨ててまで戦ったのはみごとでした。しかし、これはまだ腐敗の一部に過ぎず、 まだ本当の意味での問題は続いていくといった感じの終わり方でしたね。映画の冒頭でシャーリーズ・セロンがFOXの会社を案内するのですがそこで出た 敵の背後にいる敵という言葉の意味をラストで真に感じました。
実在の人物を特殊メイクで再現
まずはこちらの写真ですが、左は本物のロジャー・エイルズ。そして右側が俳優のジョン・リスゴーです。そこそこ似てませんか(笑)?まさに適役ですね。
でも驚くのは早いです。
映画スキャンダルに出演しているシャーリーズセロンは、カズ・ヒロの特殊メイクで本物の人物を忠実に再現しているのです。
それがコチラ。
こちらの写真は左が本物のメーガン・ケリー。右側は俳優のシャーリーズ・セロンです。
かなり似てますね。これが特殊メイクの力です。
ぶっちゃけ個人的にはシャーリーズセロンが好きなので、特殊メイクは無くてもヨシ!笑
でも特殊メイクをしていてもやっぱり彼女のオーラは健在ですね。
さすがハリウッドスターです!
全て実名で映画化
実際にこのスキャンダルが発生したのは2016年です。そして作中の登場人物は全て実名で出てきます。映画を見ていると「この作品、実話なんだなぁ」と思いながら見ていましたが、普通に考えるとすごいですよね。2020年3月6日に公開された福島第一原子力発電所で起きた実話映画、Fukushima50は実名が出てきません。まあ、実話となった題材的にできなかったのもあるでしょうが、スキャンダルの実名出しは正直驚きました。
トランプ大統領の映像も出てくるし、アメリカって本当に自由の国なんだな、と実感。
向上心あふれる女性に目をつけてセクハラするCEOは本当にいるんだなと考えると、実名で出てきても一切同情の気持ちは湧きませんね。
実際のスキャンダル動画はコチラ
翻訳されていないので、ぶっちゃけ何を言っているかはわかりません。
動画に関しては合成でもなければ編集されている訳でもありません。でもスキャンダル感は強く感じましたね。
現代は、日本の企業内で発生しているパワハラ、セクハラといったハラスメントはこうして映画で晒される時代。もし自分がパワハラやセクハラをして映画化されたら一生外に出れなくなりそうです…笑