【公開日】2019年10月11日

【タイトル】空の青さを知る人よ

【脚本】岡田麿里

【声優】吉沢亮(金室慎之介・しんの)、吉岡里帆(相生あかね)、若山詩音(相生あおい)、松平健(新渡戸団吉)

【主題歌】あいみょん

むびおた
この映画、ラストがやばかった!!良い!という事で今回は『空の青さを知る人よ』の結末までガッツリとネタバレ解説していきます。ラストシーンがホント良かったのでできれば映画を見て頂きたい!時間がある人はぜひ、見てみて下さいね!
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あらすじ

© https://youtu.be/Px1htzPeYCc

あおいは姉・あかねが許せない。妹のためにすべてを捨て、自分を諦め生きているからだ。その原因が自分だと思うあおいは、高校卒業時に地元を出る決意。そんなある日、あかねの元彼氏・慎之介(通称しんの)が若き日の姿で出現した。幽霊だと混乱するあおい。しかし同日、現在の慎之介が地元に戻ってきた。しんのと慎之介。今と昔が交錯する、不思議な四角関係。

帰ってきた二人のしんの

© https://youtu.be/Px1htzPeYCc

13年前。相生あおいは、姉・あかねとその恋人・慎之介たちのバンドに憧れていた。慎之介に褒められたことを機に、あおいはベーシストを志した。しかしあかね・あおいの両親が急逝したことで事態は一変。高校3年生だったあかねは慎之介と別れ、あおいを育てるために地元に残った。

現在、高校3年生になったあおいは、そんなあかねが嫌だった。すべてを諦め、自分に献身している。姉を縛っている自分が許せなくて、あおいは高校卒業を機に地元を去る決意をしていた。

そんなある日。いつも練習しているお堂で、あおいは急に若き日の慎之介・通称しんのに出会う。あかねに振られた直後で時が止まっているしんの。触れるし、食事もとれる。しかしお堂からは一歩も出られない。生霊とも地縛霊ともつかない、不思議な存在のしんの。混乱するあおいだが、あかねには話せずにいた。

時同じくして、13年前に地元を出た慎之介が戻ってきた。地元振興策として、市役所が音楽祭を開くことになったのだが、ゲスト、演歌歌手・新渡戸団吉のバックミュージシャンが慎之介だったのだ。

念願のミュージシャンになるも売れず、すっかり変貌した慎之介に13年前の面影はなかった。

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二度目の初恋

© https://youtu.be/Px1htzPeYCc

事情を知ったしんのから、成仏(?)するために現在のあかねと慎之介をくっつけてほしいと頼まれるあおい。しかし二人ともよそよそしく、あおいもその気になれない。

そんな時、音楽祭のベース、ドラムが食中毒で出演できなくなる。代役としてあおいと慎之介のバンド元仲間・正道が舞台に立つことに決まる。  独学でテクニックはあるが、バンド経験のないあおい。全面的に出ようとする癖を指摘され、慎之介から冷たい言葉を吐かれる。

プロとの違いに打ちのめされるあおいは必死に練習する。そんなあおいをは温かく励ます。いつも優しく前向きで、欲しい言葉をくれるしんの。あおいはダメだと思いつつも惹かれていく。

しかし、しんのはあかねの恋人。しかも過去の人物で、どうすることもできない。それにしんのはあかねと慎之介がくっついたら消えてしまう。どうしたらいいのかわからないあおい。同級生の千佳は「年上彼氏がほしい」と慎之介を狙っているようだし、現在の慎之介は女性にだらしない様子。あかねはあおいのことばかりで、慎之介のことを考えていない。そんなあかねにイラつき、あおいは当たり散らしてしまう。

なんだかギクシャクするあおいとあかね。しかしあおいはふと、あかねが慎之介と話す様子を見た。「あかねを笑わせられるのは慎之介しかいない」と再確認した。

慎之介が「ミュージシャンになってあかねを迎えに行く」という夢があったことを語り、「諦めて地元に戻ろうか」と話す。進展しそうな二人を思わず止めようとするあおい。しかしあかねは笑って断る。慎之介が去った後、涙を流すあかねを見たあおい。「あかねが一番大事だ」と自覚する。

やっぱりあかねが一番大事

© https://youtu.be/Px1htzPeYCc

音楽祭直前。「ご当地の皆さんの思いが詰まったペンダントがない」と騒ぐ新渡戸。「これがないと歌えない」と言うので、あかねは落とし場所と思しきトンネルへと探しに向かう。あかねがトンネルへ入った直後、地震発生。嫌な予感がするあおい。不安を訴えるもみんな「役所の指示を待とう」と助けてくれないので、しんのの元へ駆け出す。

一方、懐かしむためにお堂へとやってきた慎之介。偶然しんのに会ってしまう。そこへあおいが駆けつけ、あかねを助けたいと頼む。動かない慎之介。しんのはそんな自分に怒り、自分が助に行くとお堂から出ようとする。しんのとあおいの熱い思いで脱出できたしんの。あおいの手を取り、あかねの元へと飛び立つ。その姿を見て、慎之介も駆け出す。

あかねは無事だった。しかし出口が塞がれ、一人で脱出できない。そこへ助けに行けるのは生霊のしんのだけ。こうして面会を果たすあかねとしんの。遅れてきた慎之介含め、三人で一緒に帰ることに。慎之介はあかねを迎えに行く覚悟を告げると、しんのは消えてしまった。失恋したあおい。その空の青さが胸にしみるのだった。

感動のラストシーン

ラスト直前の、しんのがお堂から飛び出した後の自由奔放なシーン。まるで別の映画のようなあり得ない展開なのに、夢中で見れたのはこれまでの感情の積み上げがあったおかげかと。ここからの感情の爆発・「あかねが大切だ」と語るあおいの、切なげな笑顔も素晴らしかったです。

ラストでしんのが消えた時、思わず泣きそうになりました。あかねと慎之介、ラストまで結ばれるか本当に不安だったので、車内シーンで「ようやくか」と祝福したくなりました。エンドロールで流れる二人の結婚式映像が見れてよかったです。一方、ラストで走るあおいの思い、ひねり出す「空、青いな」が胸を締め付けられます。

むびおた
映像がとても綺麗で、時々写真か絵かわからないほどのハイクオリティな映像が流れます。演奏シーンの指の滑らかさ、ちょっとした体の揺れなど、細かな動きはリアルとしか言いようがありません。特に慎之介を挑発するように歌うガンダーラが素敵でした。葵の意志の強さが歌からも伝わってきます。
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